仮面ライダーW

大 満 足
テレビも最終章に向けて盛り上がっている中、暫定最終回といっても過言ではない感じ。
甲子園の世界はともかくとして、劇場版で最強フォームを出し惜しみせずに登場させられるのは
半年開始がずれたが故か。


サイクロン・ドーパントの正体は予想から外れていたなぁ。
公開前は洗脳されたフィリップかと思っていたんだけど、
最初の方でサイクロンがダブルを助けるシーンがあったので、
いきなり可能性が帳消しにされて驚いた。
NEVERが『生きた死体』ってのはテレビでフィリップが何故今存在しているのか、
という疑問を解決してくれる良いタイミングのネタ振り。
プロフェッサー・マリアの技術を応用してフィリップが復活したとかありそう。


堂々登場の仮面ライダージョーカーは期待通りの大活躍。
捕らわれたフィリップを助けるため、そして風都を護るため、殴りこんでいくところがかっちょいい。
マキシマムドライブが『ライダーキック』『ライダーパンチ』とシンプルでかつ、
MD音がピキーンでちょっとしたサプライズ。
今回のアクションは劇場版仕様で色々なものが見られて素敵だった。
ヒート・ドーパントとのチェイスはかなり見ごたえがあった。
今回バイクアクション多めだったなぁという印象が強い。


アクションといえば風都タワーでのエターナルとの最終決戦がよし。
初期9フォーム+エクストリームの10フォームをテンポよく変更しながら戦う様は、
まさにダブルの集大成。


あと今回の映画で実においしいのが照井さん。
全体的にかっこよすぎる。濡れる。
「絶望が――お前達のゴールだ」
「ゲームカウントは俺がする」(ウロ覚え)
タイムアウトだ――」
(「大丈夫か照井!」という翔太郎に対して)「俺に質問するなッ!」
あと生身エンジンブレードの久しぶりの登場も素敵だった……ッ
バイク状態でのエンジンのマキシマムドライブって今回が初登場?
爆発前に決めたって事は、あれは速攻で決めたって事だよね。
トライアルの訓練で通常アクセル状態でも高速攻撃ができるようになったって感じだろうか。


ビギンズ・ナイトが翔太郎が壁を乗り越える話としたら、
今回の劇場版はフィリップが壁を乗り越える話。
「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」が
「僕は悪魔じゃないッ! 人間で! 探偵で! 仮面ライダーだ!」になるとは……
ここの啖呵は本当に感慨深い。


オーズの乱入は今回唯一の不安要素だったんだけど、綺麗にまとめてあって良かった。
「何でいるの?」とかはそもそもロストドライバーの出自が謎だからいいや。
\タカ!/ \トラ!/ \バッタ!/ \タッ! バッ! トッ!/ \タバトッ!/ \タッ! バッ! トッ!/
は事前に聞いてなかったらひっくり返るところだった(笑)
オーズの変身はメダル装填の煩わしさ以外は結構良さげ。
必殺技が次元が斬れる→元に戻るっていう演出が良い感じ。
まあしかしここのオーズVSルナドーパントは「嫌いじゃないわ!」連呼が酷かった(笑)


サイクロンジョーカーゴールドエクストリームはジャックフォームに見えて仕方ない。
でもシチューションは良かった。
予告でもあった風都市民の応援→風都の風が応える
→エクストリームが風を取り込みパワーアップ、という流れがたまらん。
特に「風をベルトが巻き込んでパワーアップ」というのが良い。
ジョーカーのMD音といい、上手いこと昭和ライダーのリスペクトというかセルフパロディ的なことやったなぁと。