仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010

土曜の初回で早速見てきました。
まあなんだかんだで楽しめました。

ディケイド完結編は元々まとまるとは思っていなかったので、まあこんなもんかと。
不満点がちらほら出てくるけど、元々の期待度が低かったのでまあ……うん。


スカイライダーさんとJさんの出オチっぷりが酷い。
あとスーパー1も……
写真の使い方は良かったと思う。
特に士復活のシーンでディケイド関係で用いられるカードエフェクトを写真として使用しているのは上手いと思った。
ただまあ、渡がどこまでいっても渡っぽくなかったのは残念だなぁ……
ディケイドにライダーを破壊させる事でディケイドを通じて世界の記憶を繋ぎ止め、復活させるってのはベタといえばベタだがー
「ディケイドの物語は存在しない」と渡に言い切らせてしまったのは、うーむ。


岬ユリコ=電波人間タックルの存在意義はゲストヒロインが欲しかったのと、
「過去の士」という台詞を士自身に言わせたかったためって感じかなぁ。
尺が短い中でユリコのドラマまで膨らませようとしている気配があったので、相当無茶だった。


キバーラと鳴滝に関しては結局すっきりとしないままだったのも不満点のひとつ。
鳴滝は「おのれディケイド!」って言いたいだけのキャラに成り下がっちゃってるし、
キバーラも対スーパーショッカーで普通に夏みかんに協力してるのが謎だし。
雑誌情報で見た時の「なぜゾル大佐?」っていう疑問も結局解決してないし、
夏映画でわかると思っていて正体も結局またわからないままだし。うーむ。


逆に栄次郎=死神博士についてはなんとなく見えてきたかな、とは。
死神博士」のメモリには噴いたが。いいのか、それは。
夏映画で爆散した栄次郎は本当にイカデビルは懲り懲りだったんだろう。


一方、WとMOVIE大戦は素直に楽しめた。
ビギンズナイトの詳細は引っ張っただけあって非常に楽しめた。
ただ、テレビでも開示して欲しい情報がチラホラとあったのがもったいない。
そのうち、ちらっと触れてくれるかなぁ……
「悪魔と相乗りする気、あるかな?」がおやっさんに言われて、
フィリップが始めて「決断」した事であること。
そして二人で一人の仮面ライダーは、二人で二人の罪を背負う存在である事。
このあたりのやり取りは涙腺が緩みました。
決め台詞の「お前の罪を数えろ」が元々おやっさんの言葉であった事や、
己の罪を確認する為の意味も込められていた事など、
より深みが出る台詞に昇華されたのはたまらない。


亜希子がわりとすんなりと「父親の死」を受け入れていたのは、
ある程度覚悟していたってのもあったのかね。
あとは超ポジティブで現実主義っていう事なのかもしれないね。
「死人は蘇らない」と言い切れたのは凄い事だと思う。
まあ探偵事務所で落ち込んでいたっぽい部分で、かなりの葛藤があったんだろうがッ!
亜希子が父親の死を受け入れる過程もちょっと見たかったかもねぇ。


デス・ドーパントが実はダミー・ドーパントだったのは面白かった。
しかも動機があまりにもショボいってのがまたッ
でも有名人に憧れ、それになりきってみたいという願望はわからんでもない。
映画ならではの幹部級3人との戦闘も短いながらも満足だった。
でも本編じゃ今クレイドールが粉々なのに普通に若菜姫が出てきたりするのは違和感がある。
12/24だから時間軸は今のエピソードよりも後なんだけどね。


ファングジョーカーは「白黒」「恐竜」「肩や腕から角が生える」という点からアバレキラーを連想してしまう。
戦い方もアバレモードっぽいので、もうなんだろうね。
ファングメモリそのものはメモリガジェットっぽい所もあって悪くなかったと思う。
「過去話で実は使用していた」っていう展開で新アイテムが出るのは珍しいよね。
本編じゃどういう登場の仕方をするんだろ。


おやっさんは非常に渋くてカッコ良かった。
ビギンズナイトでは翔太郎に「帽子はまだ早い」と嗜めていたのを見せて、
MOVIE大戦のラストで別世界の存在ではありながらも、
おやっさんに「帽子が似合う」と言葉をかけてやるシーンがあったのはもう!


MOVIE大戦はこれまで温存していたCGの大盤振る舞いって感じで、とにかくお祭りでした。
画面を分割した状態でディケイド完結編とビギンズナイトが直結する構成は面白かった。
スーパーショッカーのマンモスメカをハードボイルダーの換装ギミックを利用して奪う展開がお気に入り。
紅くなったマンモスメカは非常にヒロイックだったし、本編でもアレは出して欲しかったなぁ。
空中戦艦に特攻させられちゃったけど……
あとWのフォームチェンジはファングジョーカー含めて全部出たっぽいかな?
状況によってメモリを使い分けるのはやはり見ていて面白い。


スタッフロールのエピローグ部分はディケイド側は若干夏映画と被ってるのは気になったなぁ。
まあディケイドの終わり方としては「旅は続いていく」ってのはおかしくない終わり方だと思うけど。
夏映画との違いは士がより真っ直ぐに世界と向き合えるようになったって所だろうか。
Wはいつもの本編の終わり方って感じで、MOVIE大戦がなければなんかテレビSPっぽい構成だよなぁ(笑)


W側唯一の不満点は最後のアクセルの変な宣伝かなー
場内でも「仮面ライダーアクセルって?」っていう子供の声がチラホラ聞こえたし。
まあキバの時に余韻台無しにしてくれた電王組よりはマシなんだけど。
これは本編の予告として一応機能しているわけだし。
てかアクセルさんって普通に活動してるっぽいのね。
これまで露出していなかったから知られていなかったってだけで。


そういや夏映画って別になかった事にはなってないのね。
ちゃんと栄次郎に死神博士の記憶はあるっぽいし、ディケイドとWが一緒に戦った事も忘れていないようだし。
じゃあいつ大ショッカーが崩壊したんだよって話になるんだがッ
本当にいつ崩壊したんだよ!!