劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王

前述の通り、例年の平成ライダー劇場版。
つまりテレビシリーズとパラレル……のはず。
753はきれいな753だし、青空の会にキバが渡だってバレていてなおかつ協力しているし。
まあ753がキバに襲い掛かるのを劇場版でやっている尺がないからこその処置なんだろうけど。


テーマは「親子の絆」かな?
紅親子、麻生親子、そしてゲストヒロインの机親子。


レジェンドルガの描写が怖かった。
冒頭からファンガイアの捕食描写→レジェンドルガの洗脳描写と気合が入ってる。
特にミイラレジェンドルガの洗脳描写が目を閉じるのと同時に目が縫い付けられるという描写。
気合が入りすぎていて、小さい子供が泣き出していた模様。
まああれは泣くわな、仕方ない。


飛翔態の初登場時のシチュエーションに驚いた。
渡の洗脳は知っていたけど、そこから飛翔態の持っていくとはッ!
さらに洗脳が解ける流れが音也の血を被り、音也に抱きしめられてというのがたまらない。
こういうのはストレートにいくよなぁ、敏樹って。
本格的な飛翔態の戦闘はクライマックスシーンだったけど、非常に良い物が見られた。
これはスクリーンで見ないと駄目だね。テレビじゃ迫力が薄れる。
そんな良い空中戦闘シーンだった。
飛翔態がドランを召喚→ドランに融合→そこから金色の炎?に包まれたエンペラーフォームがアークにとどめのキックという流れがかっこよかった。
やっぱりとどめはキックだよね!!


そしてまさかのブロンブースター登場。
劇場版だしCGバリバリなアレにも出番があるかなーと思っていたら本当に出番がッ!
アクセルフォームVSサイガを彷彿とさせる高速轢き逃げでした。
あとキバのフォームチェンジもドガバキ以外は全て登場。
フォームチェンジの仕方はガルルが近寄る→ガルルフォームになって斬りつける
→力で抑え込まれたからドッガフォームに
→距離が離れたのでバッシャーフォームで三体同時攻撃
と理想的な使用の仕方。
劇場版はこういうことができるからやっぱりいいよなー
劇場版剣の色々と工程を省略したテンポの良いラウズカード発動とかすごい良かったし。


今回の劇場版はイクサが大活躍!
1986年版、2008年版と二つあるおかげで、二箇所でイクサが戦闘というおいしい場面も。
さらに遂に劇場版では麻生親子もイクサに変身ッ!!
555のベルト吹っ飛びのように未遂で終わるかと思いきや、しっかりと戦闘をこなしていました。
86年版のイクサの負担については考えないことに。燃えるシチュエーションだし。
どちらのイクサも戦っていた相手へのとどめは本来の持ち主へと返すという美味しい流れ。
そこから劇場の高品質の音響による「イクサ変身」をBGMにした音也と名護さんのW変身と燃えまくり。
残念だったのはライジングイクサの出番がなかったことだけど、このWイクサをやるにはライジング出すわけにはいかんよなー(笑)
戦っていた場所が違ったから、名護さんと音也の並んでW変身がなかったのは残念。
麻生親子が並んで変身しただけでも十分なんですがッ!!
とにかくイクサ好きには今回の劇場版は見てもらいたいねッ!


ゲスト出演の関俊彦スズケンが非常に良い味を出していた。
特にスズケンが体も張っていて実に素敵。
関俊彦は「俺? サンジョウ」という決め台詞の使い方や、ゼブラファンガイアに変身したりと非常においしい役回り。
てか本当に怪人軍団を演じるとはなー(笑)


ホリケンは記者会見で宣言していた通り、ギャグは一切無し。
最近多かったお笑い芸人がゲストで出てきて雰囲気ぶち壊しというシーンがなかったのは◎
ギャル曽根の起用も彼女の芸風である大食いが物語に組み込むのがさほど難しくなかったから、
そんなに違和感がなく。
音也が口説く→ガン無視っていうのが面白かった。
「俺ときどきパスタ」「パスタときどき俺」とかわけわからん(笑)


残念だったところー
・現代での次狼と音也の会話を期待していたけどスルー
・渡の母親と恵の父親には触れずじまい
どちらもテレビ版の今後の要素が絡むから触れられなかったのかねぇ。
パラレルとはいえ、それはあくまで名護さんと渡絡みの部分だけのようだし。


今回の劇場版で空気気味だった方々。
・白峰とレイキバットを含んだレイ周り
・アークキバット
タツロット
・健吾
特にタッちゃんの空気っぷりは異常。強化アイテムの宿命ですがッ
白峰が思ったよりも印象に残らなかったのが残念。
まあメインは時を越えた親子の邂逅だしなぁ。
健吾の扱いは流石にアレは流石に……
「あ、出番が」→「洗脳されてるー!?」
その後の出番は最後の文化祭のバイオリン同好会による演奏シーンだけ……
決め台詞の「ジンジン」も言えずじまいというなんとも酷い扱い。
面白かったのは確かなんだけど、色々持て余しているような印象を受けてしまった。


総評としては、一番好きな平成ライダー映画でミッシングエースに匹敵するぐらい好きだなーという印象。
明るい終わり方は好きなのよ、うん。
まあ、アクションのみだとパラロス一択なんですがねッ!