ロミオ×ジュリエット

第24幕「祈り 〜君のいる世界〜」
ロミオとジュリエットは何で死んでしまうん?
ということで、原典通り二人とも死んでしまうわけなんですが。
ただまあ、事実だけ取るとそうなんだけど当人達にとっては悲しい結末ではないんじゃないかなぁとは。
どの道ジュリエットが新しいエスカラスになる事を断念していたらネオ・ヴェローナは下界についた衝撃で壊れていただろうしなぁ。
ロミオとジュリエットが共に大樹になる展開しか浮かばなかったから妥当な終わり方とも言える、のかなぁ。
ジュリエットと共にいた世界、ロミオと共にいた世界を壊したくない。
だから自らが犠牲になる。
偽善なのかもしれないけど、この二人が歩んできた道の終着点としては相応しいような気も。
ジュリエット自身はキャプレット家当主の責を思いっきり放棄してるけどね。


You raise meをバックにしてのエピローグ。
ティボルトのパートがヤバかった。
ペトルーキオのとの約束を、弟の竜馬で兄が叶えてやるというのがもう。
それまでもしんみりとしていたけど、ここで涙腺決壊。
エミリアは結局ウィリーとくっついたんだなぁ。
まあいいコンビだったし、ちゃんと玉の輿だし(笑)
青年アントニオが優しいアントニオの顔立ちをしつつもかっこよくなっていて素敵だった。
でもリーガンとアントニオの再会が描かれていなかったのがすごい不満。
この二人はくっつくと思っていたのにッ
八百屋キュリオには噴いた。似合わねぇーッ!(笑)


総評:
 「ロミオとジュリエット」という原典に浮遊大陸という舞台を与える事でこうも様変わりするんだなぁという事を実感。
 まあそれ以外も全然違うわけですけれども。
 ウィリーが最後に締めていたけれども、結局この作品は「愛は運命をも打ち破る」というのがテーマだったので、ロミオとジュリエットの顛末については当人達が幸せならいいんじゃないかなぁ。
 その道に至るまでにランスロットを始め様々な犠牲はありましたが。
 なんだかんだでハマった作品ではありました。
 今期で途中からおっかけたのってこれだけだしなぁ。