劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE

さて、カブト。
色々とカブトという作品のギミックが明かされたわけで。




とりあえず大きな点は、
・隕石はワームの巣である事が確定
・天道のベルトは時間逆行してきた天道自身に渡された
・ひよりは天道の妹である
といった辺りだろうか。
3番目には本当に驚いた。
パラダイスロストでのウルフオルフェノク並の衝撃。
ただまあこれもこれでなー 色々と疑問は尽きないんだが……
今回の映画で明かされたのはGSP世界の天道がハイパークロックアップで時間逆行しなければ、
テレビ版の世界であってもGSP世界と同じ状態=海が干上がった状態になりえたという事。
天空の梯子計画で引き寄せたのは彗星だけでなくワームの巣であった隕石まで引き寄せてしまった。
その隕石と一緒に時間逆行、七年前に迫っていた隕石にぶつける事で渋谷だけに被害をとどめる事が出来たと。
ベルトの授受はわりと予定調和的な部分だったと思うんだけど、
ひよりの妖精の絵がハイパーフォームだったというのは素直に上手いな、と思った。
空から舞い降りてきた時のハイパーフォームの羽根が美しいんだよなぁ……
いや、虫の羽根なんだけどさ(笑)
ひより=天道の妹についてなんだけど、では樹花は何なんだ?という事になる。
あの首飾りが「母親の形見」であると言っている事からひよりと母親は同じなのだろう、きっと。
テレビ版とは違って小さいひよりが写っている写真が母親だけなのが何か関係あるのかなー
ただその時点からパラレルっていうのはハッキリいって面白くない。
となると妥当な線では異父兄妹という事になるのではなかろうか、ひよりと天道は。
この辺はテレビ版だけでスッキリさせてもらいたいんだよなぁ。
というかひよりは兄の存在を知らないっぽいんだよね、劇場版でも。
とすると、不倫相手の子供とかそんな黒い話を考えないとすると、
天道の両親離婚→母親はひより父と再婚っていう流れになるのかなー
となると天道と樹花は異母兄妹って事か。


またひより=天道の妹という事実を知っていると、
前回のカブト(26話)での加賀美パパの「妹の事も」という台詞の受け取り方が変わってくる。
おそらく加賀美陸と三島という人物も逆行なりループなりをしているんだと思う。
そうでないとマスクドライダー計画のファイルの事の説明が付かなくなってしまうし。
まあ妹の事を知っているっていうのはあまり意味は無く、
ZECT……というか加賀美陸周りの捜査力は凄まじいぞっていうだけの意味合いなのかもしれない
やたら熱血していた天道も天道総司という人物が本来は熱い人物であるという事と、
妹を守るという“未来の自分”から与えられた使命の為に本来の熱さが出てきたのだと考えられる。
GSPラストの雪が降ってきて世界が消滅するような描写は、
ハイパーカブトが隕石を迎撃した事であの世界が消えたっていうだけの描写かなー
別に彼らも逆行しているというわけではなく。


金銀銅のカブトムシのライダー。
武蔵の演技は凄い不安だったんだけどまあ許容範囲かなー
出演シーンを絞ってくれたのは正解。
生身の時は良かったけどアフレコは流石にキツかったけどね。
一個完全に聞き取れない部分があったんだけど、これは劇場版の性質上仕方ないのかなー
エフェクトの音が反響しすぎて全く聞き取れない天道とのやり取りがあった。
武蔵扮する黒崎=コーカサスの変身ポーズはアクティブなもので非常にかっこよかった。
アクティブすぎてよく動きが判らなかったけど(笑)
織田=ヘラクスは一番出番が多かった。
天道の危うさを知っておきながら仲間に引き入れる豪胆さ、
天空の梯子計画を阻止する為に地上は全て自分が引き受けるという自信などいい場面が多かった
ザビーVSヘラクスでのザビーへのとどめがえらいかっこよかったんだよなー
あれアバランチスラッシュなんだろうか。技名どうなんだろう。
でもコーカサスにあっさりと蹴散らされたのには南無。
まあそういう役どころだよなー
大和=ケタロスはZECTに栄光あれー的な役割。
テレビの劇場紹介のコントでもいい味出してたけど本編でも非常にいい味出してた。
ケタロスもなー、かっこよかったんだよなー
宇宙空間でのバトルはカブトVSケタロスだったわけだけど、これが意外と出来が良かった。
クロックアップしたら何で普通に重力発生してんだとか色々ツッコミどころはあったけど、
無重力のフワッと感とか良い感じ。
しかしケタロスの最後がザクには大気圏突入能力は無いだったのには吹いたけど。
まあそれ以上に吹いたのはカブトエクステンダーには大気圏突入能力があるって事なんだが。
エクスモードで空も飛んでたし何でもありだな、カブトエクステンダー(笑)


復活矢車ザビーとかドレイクは、なぁ。
正直扱いがどうにもこうにも…… サソードは最初からあの扱いは覚悟していたから問題ないんだけど。
いや、矢車さんはまだマシなほうか。キャラ立ってたし。
大介は扱い酷過ぎ。北斗修羅というキャラクターの立ち回りの為に必要な役割とはいえ、
あそこに大介配置しなくてもよかったんじゃないかなぁ……
ついでにゼクトルーパーのマシンガンを一点集中で受けるとマスクドライダーでも駄目ってのがにんともかんとも
この事実が一番切なかった。
矢車さんはパーフェクトハーモニーならぬパーフェクトミッション。
この私が完璧な死を……という台詞は微妙に笑ってしまった。


えーと、後は何だろう。
そうそう、ハイパーフォーム。
ハイパーフォームは思ったよりも出番多かった。
例年だとラスボス倒す為に変身→必殺技放って終わりだったけど、
今年はハイパークロックアップというギミックがあったので、
コーカサスを倒してからも出番が。
ハイパーゼクターの音声はガタックゼクターよりも更に高いものに。
正直テンション高すぎ(笑)
ハイパーライダーキックはハイパーゼクターのマキシマムライダーパワー?の音声が出た後、
カブトゼクターのライダーキックという流れ。
ようはハイパーゼクターのゼクターホーンを倒すという手順が追加されるだけ。
ハイパーライダーキックはかっこよかった。やっぱライダーキックはいいなー
劇場版の熱血天道の熱血ライダーキックも良い感じでした。
こりゃ劇場版と別パイロット欲しいな、データ的には。
根底の部分は同じだから分けないでいいかもしれんが。
そういえばまた始めのほうに書いた事に戻るんだけど、
この流れじゃ「殺さないで!」がどう繋がるのか良くわからんのよなー
そこもちゃんと明かして欲しい。


追記
そういや最終的にZECTは「ワームと協力する」っていう選択肢を取ったけど、
それは単にワームに地球を滅ぼされる道を選ぶということなのかそれとも、
ワームは高度な知性を蓄えており、テレビのウカワームのような相手と交渉をしたのかどっちなんだろう
この辺かなり流されてしまってたんで今更ながら疑問がふつふつと
主軸が加賀美とひよりの愛、天道の時間逆行なんでさらっと流しても問題ない部分ではあるんだけど、
テレビ版にも影響が出てくる場面なのでどうなんだろうなぁ