桃華月憚

第21話「園」
神回。
テレビ放送最後の声優脚本ということで満を辞して登場、能登麻美子
脚本も良かったけど、群を抜いて良かったのは演出。
いきなり白黒で始まったのには面食らったけど、このアニメだとそれもあまり違和感がなく。
Bパートの由美子が持ってきた色鮮やかな羽織で(本編で)初めて色が付く演出にはゾクゾクときた。
他にもアクセサリーや紅には色がついていたり。
そしてラストの夕日と共に色づく描写が素晴らしすぎて。
夕日が園を桃の色に染めるっていう展開も好きだし、一気に色づく演出も好みだしで本当にたまらない。
飾らない桃香の優しさも相まって、ここは本当に素晴らしいシーン。
内容も今まであまり掘り下げのなかった桃花の心情描写が豊富で、桃香を好きになった過程がよくわかるものだった。
正順で早い段階で桃花が桃香を好きになる=放送順では終盤近くになるのは、桃花役がデビューになる早見沙織が慣れるまで待つという意味合いもあったんだろうなあ。
しかし上手くなったな。2話の頃はまだまだ棒読みだったし。いや、今も若干棒な部分もあるんだけど。
あと20話までの桃花が笑顔を絶やさなかったのは、由美子や桃香、寧々さんのような柔らかい笑顔をする人に憧れてっていうのもあったのかなー
残り5話で桃花が笑顔なシーンがどれぐらいあるのかってのが注目点か。
物語上必要な掘り下げってあとは何が残ってたかなー
やっぱり桃香の成り立ちをもっかいまとめてほしいところではあるけれど。
それにしてもこのアニメは放送を重ねるごとに面白くなってくるなあ。
設定がわかるようになるという部分以外でも楽しめるのは良いことだ。